石鹸 vs 合成界面活性剤の基本的な違い

石鹸（天然派の優等生）
原料 : 天然の油脂とアルカリから作られる
性質: アルカリ性で、酸と出会うと中和されて洗浄効果が弱くなる
肌への影響 : 洗浄力は強く、持続が無い、すすぎで簡単に流れ落ちる
特徴 : 「肌の酸性と中和され効果が弱くなる」ので肌に残りにくい

合成界面活性剤（持続力重視）
原料 : 石油系などの化学合成
性質 : 中和されにくく、効果が持続する
肌への影響 : 洗浄力が強く、肌に残りやすい傾向
特徴 : 効果が続くため、肌への負担も続きやすい

合成界面活性剤の3つのタイプ
1. 陰イオン界面活性剤（マイナス電荷）
用途 : シャンプー、洗顔料、食器用洗剤など
小さな分子で角質層に浸透しやすい
肌のラメラ構造（バリア機能）を破壊する可能性
身近な例 : ラウリル硫酸Naなど

2. 陽イオン界面活性剤（プラス電荷）
用途 : リンス、トリートメント、柔軟剤など
肌に吸着しやすく、最も刺激が強いとされる
コーティング効果があるため髪がサラサラに
注意 : 細胞膜の電荷と真逆で、吸着力を持ち肌に影響が大きい

3. 非イオン界面活性剤（️️電荷なし）
用途 : 乳液、クリーム、メイク落としなど
分子が大きく角質層に入りにくい
比較的刺激は少ないが、効果も穏やか
ラメラ構造を崩す作用はあるが、浸透性は低い

女性が知っておきたいポイント
新常識で選ぶ
化粧 ：できるだけ素肌で居る時間を増やし、すぐに落ちるものを選択
洗顔料 : 石鹸をうまく使い、できるだけ洗わないようにする。
クレンジング : できるだけ使用しない
シャンプー : 陰イオン系は洗浄力が強いので、敏感肌の方は要注意
スキンケア ：合成界面活性剤やエタノール、Ph（アルカリ系）を避ける

成分表示の見方
合成界面活性剤
「硫酸」「スルホン酸」「PEG‐〇〇水添ヒマシ油」「ポリソルベート」「グリセル〇〇」「〇〇グリセル」このような表記は、合成界面活性剤が多い。
純石鹸
「石けん素地」「カリ石けん素地」純石鹸になると成分は少ない
コールドプレス石鹸
「アルカリ物質」「オイル」オイルを色々変えて作る。

肌タイプ別のアドバイス
敏感肌 : 石鹸や非イオン系を中心に
乾燥肌 : 陰イオン系の強い洗浄力は避ける
脂性肌 : 石鹸で対応

🌟まとめ 合成界面活性剤は決して「悪者」では無いとされてきましたが、最近の研究で、バリア機能を崩すことが分かり、今の乾燥肌の率を考えると、多用することでの影響が大きく、更に浸透や乳化・洗浄の効果を上げれば上げるほど、肌への負担も大きくなる。なるべくバリア機能のラメラを崩さず、肌を活かすほうが、肌は自然と良くなります。