※医学的や肌化学的には本来もっと説明が必要ですが、分りやすくするため短くしている所や説明が不十分な所があります。あくまでもスキンケア原材料開発者から見ての、個人的意見として、ご参考までにお願い致します。

成分の悪さ
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基本の経皮毒

経皮毒は、研究者の間では「皮膚刺激性」という意味だと思います。皮膚刺激性がどのように刺激を起こすのか、バリア機能がどのように変化し刺激が伝わるのかは、素人には分かりにくい部分です。その理由として、角質のバリア機能は「肌構造」を見るとわかりますが、とても複雑です。侵入する物質(二酸化炭素など)や、バリア機能を弱らせて浸透させるなど、様々な方法で物理的に浸透させる物があります。

成分単体を見れば、刺激性は影響が無いと判断できますが、スキンケアは複数の成分を組み合わせて防腐や安定、美容などの視点から開発されるため、どうしても複合的な刺激となります。

僕たちは、このナノサイズのラメラの性質を考え、その性質に合わない物や、浸透させる原理が備わっている物などを見極め、その浸透に悪影響を与えない物や、防腐のために危険な物などを避け、今までとは違うナノの世界から美容を見ています。その考えだと、経皮毒というより「バリア機能」をいかに正常に保つかが基本的な考えとなり、それに対してバリア機能を壊す物はナンセンスとなります。それはバリア機能だからです。

この考えでは、角質=ケラチンとラメラ構造のバランスを崩さないケアが、本当に必要なケアだと考えています。

【AAAPro】points
「経皮毒」は、特定の二酸化炭素やラメラを壊す酸性の物などは別として、本来はバリア機能がなぜ壊れ、経皮毒になるのかが大切な見方です。普通では入らない物を入るようにする作用が、一番危険とされます。それが合成界面活性剤やエタノールです。

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バリア機能を壊す浸透

現実的に、分子量からおよそのサイズを表したものです。よく見れば、オリーブスクワランでも入りづらく、合成界面活性剤の小さい物は入る大きさです。この大きさで、入る入らないが決まり、さらにその性質、脂質と水のラメラ層があり、そこを超えるとなると、壊すか似た物に置き換えるかという問題になります。それ以外は、イオン導入やダーマペンなど、物理的な方法となります。

健康な肌は、バリア機能が整い、ほとんどの物質をブロックします。それをわざわざ壊すことは、諸刃の剣となり、自分の肌を傷めているに過ぎない、ということを理解することが大切です。それは、一番大切な「バリア機能」だからです。

【AAAPro】points
美容の「浸透」とは、角質をいかに弱らせて浸透させるかの問題です。イオン導入やピーリングなどは、物理的にラメラに合わず弱くしているに過ぎません。イオンは電波、原材料ならピーリング・合成界面活性剤・エタノールなど、化学を理解していると、その怖さが分かります。

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乳化剤や浸透剤の危険

これが乳化の作用で、水と油をつなげることで白濁する液体となります。油を混ぜると白く白濁することを乳化と呼びます。この作用のもう一つの顔が「浸透原理」となり、馴染みながらラメラを壊し浸透する原理を生みます。

ただし、この成分が合成界面活性剤か、大豆のレシチンかで大きく違いが出ます。それは、ラメラ構造と似ている物か、大きさも似ていない合成界面活性剤かの問題で、物理的に言うとラメラに合わない物は、バランスを崩すのは当然の現象となります。

合成界面活性剤だけではなく、エタノールも脱脂効果があり、ラメラを崩す方向になります。性質上の問題で、量が少なければというより、肌の強さや薬品の強さ、ラメラの強さなど、人によってバラバラなので、一概にこの量だから安全とは言えません。洗剤ですら肌は荒れ、消毒薬でも荒れます。現状、このような危険を感じているので、理解し正しく使うことが大切です。

【AAAPro】points
「乳化」「浸透」「エマルジョン」「洗浄」一つの材料で叶えられる、優秀な原材料。しかし、その作用が、ラメラを崩しトラブルへと導く・・・

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美容と医療の浸透の違い

これを混同する方がいるので、少し医学と化学の違いをお話しします。

医学の浸透の考え方 薬=薬理作用がある。だから、バリア機能を多少壊しても治療を優先し、症状を緩和します。これは、治る薬があるから行うことです。

美容の浸透の考え方 ほとんど何も考えていない。というか浸透の原理すら知らない。

これを混同すると、医療では合成界面活性剤がOKで、実際に薬でも使用されます。しかし、それが美容ならOKとはなりません。それは薬ではないため、ダメージになる可能性が大きいのです。そのため、医療が良いからといって美容も良いとはならず、美容の方が気を付けるべき業種となります。

さらに医療の目から見ると、角質は死んだ細胞となり、専門外です。そこにはラメラという性質的にバリア機能を保つ機能があり、そのスケールは「ナノ」です。医師でもスキンケアが分からないのは、このナノスケールの働きが、医療には薬というものがあり、その作用自体を研究するのが薬学や有機化学、その先がナノ技術となり、分野が全然違うからです。この浸透に関しては、ナノが専門となります。原理的に物質に浸透するサイズがナノサイズなので、物理的に理解しているのはナノ研究者です。現象を再現することは、コントロールしていることとなり、分かるだけでは本当の理解ではありません。机上の論理となります。

肌キメの比較

これは、片手半分ずつに一般的な医薬部外品シワ改善クリームとCritexLabが開発した原材料化粧水を比較した画像です。保湿クリームを使用した方には約1ヶ月で「ちりめんジワ」が見え、保水された方には変化が見られませんでした。このことから、保水は角質層に潤いを与え、保湿クリームは角質を乾燥させ、両方に差が見られました。使用しているのは、合成界面活性剤とエタノールで浸透させるか、大豆レシチンをナノカプセル化したラメラに合った細胞間脂質かという問題で、それ以外は配合していません。

この結果や論文などを見ても、合成界面活性剤の有効性は見られず、天然の細胞間脂質リン脂質系がラメラを補い、バリア機能を整える結果となりました。

この効果は単なる効果ではなく、DDS(ドラックデリバリーシステム)が機能している証です。指定の場に必要な物を届ける、それこそが「ドラックデリバリーシステム」で、その結果、バリア機能が正常になり角質が整い、潤いやキメの違いが現れます。

これが、本来のナノから見た美容の角質浸透技術です。医療では、この領域にはたどり着けません。専門分野なので、私たちも何十年と研究し装置から開発し技術を磨いています。医師は医療の専門家なので、そのような時間はありませんし、知識も医学とは違うため理解すること自体が難しいと思います。私が思うに、スキンケアの専門家は、もしかするとナノかもしれませんね。成分自体がほとんどナノですから。言うなれば、成分は有機化学で、それをどのように改質し浸透させるかはナノカプセル技術です。ラメラの構造自体がそのようになっているのです。

【AAAPro】points
僕達なぜ?ナノカプセル研究者なのでしょうか?それは、専門職だから研究者として成り立ち、だからこそ美容では分からない知識がある。ラメラはナノサイズ、美容材料もナノサイズ、本当のスキンケアの専門家は、ナノ研究者と肌化学を知った人かもしれない。

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肌に悪い成分

美容成分

美容成分でも、個人差により刺激や腫れを伴うものがあります。アレルゲン物質や、効果が高くダウンタイムがあるものなど、様々あります。

レチノール系、ハイドロキノン、ハーブピーリング、ピーリングなど、言い出せばキリがありません。この成分に対しても、今自分に必要かを理解し、美容成分を選ぶことが大切で、それは角質を健康に保つことが最優先となります。そこに、角質に無い成分が浸透しないと効果が出ないものや、物理的に角質を剥がす行為などは、全くの逆効果となり、見た目はキレイになるけれど、肌は薄くなり弱くなる現実があります。

Ph調整剤

本来必要かと聞かれると、「不必要」と答えます。しかし、成分を多くすると酸性の物質やアルカリ性の物があり、その作用を和らげるために入れるものとして、主に「クエン酸・コハク酸・水酸化Na・水酸化K」などが多く存在します。肌に良いかとなると、良い成分もあれば悪い成分もあります。必要かというと、Phが調整されていれば入れない方が良いです。無駄なものとなります。それは、弱った肌には刺激になる可能性が大きいからです。

乳化剤、浸透剤

これは、美容オイルを配合する量や成分を浸透させる量でダメージが変わり、分子の大きさでもダメージが変わります。角質のラメラがある以上、この水と油を繋げる性質は、ラメラに合うものでないとダメージになる可能性が大きいです。本来は油を混ぜるためや浸透でバリア機能を壊すことは、肌化学としてはナンセンスです。成分が悪いのではなく、その油と水を混ぜる性質がラメラの性質であり、バランスを崩す結果となります。ラメラに合う細胞間脂質(リン脂質、水添レシチンなど)が有効とされます。

保湿剤・増粘剤

ラメラの構造を見ると、この保湿剤も実は意味がありません。ラメラの中には、脂質とコレステロールや水系では水とアミノ酸、カフェインなどが含まれ、角質内部は保湿というより、脂質と水のバランスで成り立っています。そこに、コラーゲンのような入らない物を入れても意味がありませんし、ペプチドなどは入りますが、それより小さいアミノ酸があります。多くの人が思う保湿は、ただ単にテクスチャーと宣伝のために配合されており、保護としてはクリームで十分です。また、角質が正常になると、皮脂が対応し天然の保湿剤で保護ができます。皮膚構造を正常に働かせることで、皮脂も悪く働かず保湿として機能します。肌の健康は、保護ではなく環境を整えることです。そこには、環境を損なうコーティングは必要ありません。必要な場合は、トラブル時の保護です。

【AAAPro】points
配合材料の機能を見ると、合うか合わないかが分かり、必要なのかが分かる。本来いらない成分ばかり配合するのが、テクスチャーと言うスキンケア。

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配合の心得

僕が見た美容の配合は、すべて美容成分をどうするかにより配合しています。その次にテクスチャーを重視し誤魔化す配合で、さらに成分を多くし、上記の様々な材料が必要となります。

本来必要な美容効果成分が何なのかが、一番重要なことであり、角質を理解することが一番の配合の勉強となります。そこには何があり、どのように作用し角質を保っているのか?それが本来必要な、バリア機能を整えるというスキンケアの革新とつながるケアです。

角質内にはケラチンがあり鎧の役割を果たし、その間に細胞間脂質や水が防御します。浸透するなら、このラメラという細胞間脂質に着目し、そこには脂質が約60%、水分が20~30%、その他のアミノ酸、カフェイン、不飽和脂肪酸などがあり、そのバランスこそが、角質というバリア機能だと理解することです。

そこには、ラメラを崩す乳化剤の合成界面活性剤やエタノールは必要なく、Ph調整だけで入れる物も必要ありません。美容成分も角質に良い物が必要で、保護をするなら健康に保つことが大切です。